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透析患者さんの新型コロナウイルス感染症対策のマスクと熱中症
2020.06.17

新型コロナウイルス感染症で3密を避けながら生活をしている透析患者さんや心臓疾患など慢性疾患がある患者さんは高温多湿に加えてマスク着用で厳しい季節になります。
5月からは全国各地で摂氏25-30度を超える日があり、すでに熱中症患者さんが救急搬送されたと報道されております。高温多湿の時期にマスクをしていると息苦しさや暑さを感じやすくなりますので、よりご自身の健康管理が大切です。
熱中症の症状
高温多湿の屋外・屋内では身体の体温調節機能がうまく働かない状態になり体調不良となることがあります。
熱中症は高齢、心疾患、悪性腫瘍、降圧薬内服などが原因となることがあります。気温 28 度以上で湿度が高いときには屋外だけでなく、家の中でも発症することがあります。
症状と重症度(日本救急医学会、熱中症参照)
- 軽症:めまい・立ちくらみ・大量発汗・こむら返り
- 中等症:頭痛・倦怠感・虚脱感・集中力低下
- 重症:意識障害・小脳症状・痙攣(けいれん)発作
軽症でめまいや頭痛などの熱中症の症状を感じたときは、まずは涼しい場所に移動して、マスクをはずす、衣服をゆるめる、冷却グッズを活用する、ぬれタオルを当ててうちわで扇ぐなどで体を冷やして様子を見ましょう。
透析患者さんは水・電解質のバランスがくずれやすいので、熱中症の症状やその疑いがある時は、この時期は透析日以外でも透析を受けている医療機関に相談するようにしましょう。
透析患者さんが熱中症になりやすい理由
- 高齢で筋肉量が少なく温度変化に適用し難い
- 高血圧症である
- 日常から水分と塩分の制限をしている
- 透析患者さんによっては汗をかいて温度調整がし難い
- 不眠症などの体調不良がある
透析患者さんの新型コロナウイルスにも負けない熱中症対策
- 通常室温が重要で28度を超えたら、冷房や換気を実施
- 水分や塩分は医師と相談して適正な量をとる
- ドライウエイト管理(透析後目標体重・基準体重・乾燥体重・基礎体重)
- 血圧管理、体温管理
- 外出時にはわきの下、首回り、太ももの内側に冷えたタオルや冷却剤を利用
- 寝不足は体温調節に影響するので、睡眠が取れるように健康管理を徹底します
- バランスの取れた食事(たんぱく質、カリウム(要注意)、ミネラルなど)
- 炎天下の外出は避けて、外出には帽子や日傘を利用
- 衣類、マスクの材質から心地よい物を選択
- 高齢者や活動量が少ない方は筋力低下(サルコペニア)対策
3密を避けながら、身体を慣らして体調を維持しましょう。また周囲の方は積極的な声かけをお願い申し上げます。


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