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腎臓には大きく分けて5つの機能があります。
①老廃物や余分な水分などを濾過・排泄
・老廃物や余分な水分などを濾過・排泄(老廃物の濾過・尿の生成)
代表的な働きは尿を作ることです。ひとつの腎臓にはネフロンという組織が100万個あり、そのひとつひとつで尿が作られています。ネフロンは糸球体とよばれる毛細血管の塊とそれを包むボウマン嚢と尿細管からなっています。
糸球体で濾過された原尿は尿細管を経て尿となり、血液中の老廃物や余分な水分として排泄されます。
②体液量やイオンバランスの調節
・体液量やイオンバランス(電解質・PH)の調節
尿細管はナトリウム、カリウム、カルシウム、リン、重炭酸イオンなどのうち身体に必要なものを取り込み、中和し、不要なものを尿中へ分泌して排泄しています。これらによって体内のイオンバランスを一定に保ち、血液を弱アルカリ性に保っています。通常、腎臓では絶えず血液が濾過されていて、1日に約150リットルの原尿が作られていますが、尿細管で水分が再吸収され1.5リットルほどの尿になります。
③血圧を適切にコントロール
・血圧を適切にコントロールする(血圧の調整)
腎臓での濾過機能が円滑に働くには、血液の流れが一定に保たれている必要があります。腎層では血液の流れが悪くなるとそれを感知し、レニンという酵素が分泌されます。レニンが血液中のタンパク質と反応して生成されるアンギオテンシンⅡが血管を収縮させて血圧を上昇させます。腎臓はレニンの分泌量を増減させて血圧を調整します。
④赤血球を作る働きを助ける
・赤血球を作る働きを助ける
腎臓はエリスロポエチンというホルモンを分泌しています。エリスロポエチンは骨髄の造血幹細胞に働いて、赤血球の調整をします。腎臓の機能が低下してエリスロポエチンの分泌が少なくなると、赤血球も減少してしまうため、貧血になります。
⑤ビタミンDの活性化
ビタミンDは肝臓で蓄積され腎臓で活性型になり、様々な働きをします。活性型ビタミンDは小腸からのカルシウムの吸収を促進して、カルシウムの利用を高め骨を丈夫にします。そのため腎臓の機能が低下するとカルシウムの吸収が低下し、骨粗鬆症などの原因になります。また低カルシウム血症になると、筋肉痛、しびれ、全身痙攣発作などが起こります。
これらの機能が低下することにより、以下のような症状が出現します。
- 水分が身体に溜まる・・・
むくみ(浮腫)、高血圧、低ナトリウム血症、肺水腫 - 老廃物が身体に溜まる・・・
尿毒症(食欲低下・吐き気・嘔吐・意識混濁・痙攣など) - 電解質が身体に溜まる・・・
高カリウム血症、高リン血症 - 血液に酸が溜まる・・・
アシドーシス(免疫力低下、疲労感、脱力感など) - ホルモン異常・・・
貧血、骨がもろくなる、高血圧
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